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3.11プロジェクト

 2013年3月8日から3月12日までの間、IVUSAの学生・OBと事務局 合わせて126名が気仙沼市に入り、気仙沼市波路上地区にある地福寺で行われるメモリアルナイトと気仙沼市の東日本大震災追悼式の準備をさせていただきました。 
 メモリアルナイトは震災にあたって亡くなられた方の魂に祈りをささげるために開催されました。


共徳丸(今回は撮影許可をいただきました)。

 9日は地福寺で翌日のメモリアルナイトに向けて竹灯籠の準備と会場の設営、旧青果市場にて運搬作業、気仙沼復興協会(KRA)からの要請で山の上の竹を下ろす作業を行いました。また気仙沼市の現在の様子を視察するためにバスに乗って波路上地区周辺を見学するフィールドウォークを行いました。陸に打ち上げられた、元は気仙沼線であった現在は代行バス専用になっている道路、竜の松と呼ばれる松がある気仙沼湾岩井崎などを見学しました。 
 元はIVUSAの活動拠点であった南気仙沼小学校は現在更地になっていました。以前、その小学校を拠点に活動していた学生はその変わりように驚いていました。


竹灯籠の準備の様子。

 10日は同じく地福寺で灯篭を並べる場所の清掃と会場の設営、また気仙沼市総合体育館(ケーウェーブ)にて追悼式の準備、設営をさせていただきました。夜にはメモリアルナイトがありましたが、強風のため残念ながら道路に灯籠を並べることはできませんでした。
 
11日の午前中は地福寺で後片付けの作業と、追悼式の駐車場の整備を行い、隊員は交代で追悼式に参加し献花をさせていただきました。追悼式では、献奏・黙とう・式辞・追悼の辞・御遺族代表の言葉・代表献花・参列者献花が行われました。追悼式終了後は、再び駐車場の整備、そして会場の片付けを行いました。


メモリアルナイトの本堂の会場。


駐車場整備の様子。


参加者全員が献花をさせていただきました。

 今回私は初めて気仙沼に入り、準備のお手伝いをさせていただきました。あいさつをすると多くの方々が「ありがとう」や「お疲れ様」と声をかけてくださいました。昼食にカレーやゆかりご飯をいただいたりして地域の方々の暖かさを感じることができました。これからもそのような声に応えていきたいです。 
 
また、自分の周りの人にはこの目で見たことや感じたことを伝えていきたいと思います。今回追悼式に参加させていただいたことはずっと忘れません。(東洋大学1年 髙橋 怜奈)

【プロジェクトリーダーより】
 
東日本大震災から2年という節目の日を、宮城県気仙沼市で過ごせたことを光栄に思います。この震災で被災地の皆様はあまりにも多くのものを、そして人を失いました。しかしこの震災がなかったら、私たちは気仙沼市に行くことはなかったかもしれません。私たちは気仙沼で海の恵みを知り、そこで強く生きる方々の温かさに触れ、「また来たい」と思える場所と「また会いたい」と思える人に出会えました。これは私たちにとって何物にも代えがたい財産です。

 今に生きる私たちは、未曽有の大災害である「東日本大震災」を後生に伝え続ける責務があると思います。この震災によって受けた傷や、苦しみを乗り越える人々の生き方、そして被災者の想いを、現地に行った私たちだからこそ、伝えられることがあると思います。10年後20年後、そして孫ができる歳になっても、今を生きる私たちが語り続けることでこの震災はのちに人の命を救うと信じています。

 この5日間の活動にあたり、事前の調整や活動環境にご配慮いただきありがとうございました。また、ご支援ご声援賜りました皆様には、厚く御礼申し上げます。(国士舘大学4年 山本 朗子)